こんにちは。お元気ですか。
皆さんの働いている病院はホワイトですか??

病院って、多かれ少なかれブラックなところはあるし、転職して1から業務を覚えたり人間関係を作るのって大変です。。

その通りだよ。ブラックな病院だったことに入職後に気づいても、経歴のことや、1から業務や人間関係を構築する煩雑さから退職するのは非常に労力を使うよね。それがブラック病院の狙いでもあるんだよ。一度入職させればこっちのものだってね。だからこそ、入職前にブラック病院の特徴を把握し、ブラックな病院に入職しないようにする対策が重要なんだよ。
ブラックな病院の12つの特徴
わたしは、今まで複数の二次・三次救急病院や単科病院などで勤務してきました。
就職活動でも、個人的に200以上の病院や数十の施設を自己調査してきました。
一緒に働いたことのある病棟看護師だけで、少なくとも合計200人以上に上ります。
その多くの看護師と、転職や前歴などについて情報交換してきました。
その経験をもとに、ブラックな病院の12の特徴を挙げてみました。
1つ該当すると、結果的に複数の項目に該当するのがほとんどでしょう。
なぜなら、ブラックな病院は特徴が類似しているからです。
よって、以下の項目に該当数が増えるほど、ブラック病院である可能性が非常に高いです。
よほど優遇されていなければ、結果的に長く続かず消耗するだけなので、早めに転職することをお勧めします。
①小規模の病院で看護研究が盛ん
②看護部のホームページがない
③アットホームな職場と宣伝
④患者第一と厳しい指導を正当化
⑤求人広告と実際の雇用契約や給与実態が大きく乖離
⑥離職率が高率で平均勤続年数が短い
⑦勤務前残業・勤務後残業のサービス残業を暗に強要
⑧休日の勉強会や病棟会出席を半ば強制
⑨標榜科以外の患者が多数入院
⑩有給休暇の取得率が低い
⑪看護配置が10対1の救急病院
⑫医師の代行業務を実施
①小規模の病院で看護研究が盛ん
大学病院や大規模な総合病院でなく、小規模で市中病院で看護研究の盛んな病院はブラックの可能性があります。
大学病院などの大病院であれば、看護研究が盛んなのは社会的な要請や教育施設の観点からも必要ですが、小規模の市中病院に求められていません。
少なくとも、看護研究が盛んだからと、入職希望する看護師や入院希望する患者はまずいないです。
看護研究を行うような土台や教育もない場合がほとんどで、看護研究を行う人員的な余裕もないです。
そういった病院に限って、看護部長や副部長は外部の大学病院から着任することが多いので、現場の看護師の需要とミスマッチしているのです。
実際、看護研究の研修もなおざりで場当たり対応で、パワハラな師長から休日出勤かつサービス残業させられるなど、最低最悪な環境でした。
現場との要望がマッチしておらず、ますます入職者が減る一方でした。
②看護師のホームページがない
これは、わたしの他の記事でも述べていますが、わたしのなかで鉄板の知識です。
ホームページは病院の顔です。
ホームページに看護部の紹介がない時点で、看護部の方針や主義主張を伝えようとする意欲がないと判断されても仕方のない話です。
ホームページに看護部の紹介がない病院で、社風のよい評判の良い病院を聞いたことがありません。
③アットホームな職場と宣伝や口コミ
アットホームな職場であるなら、そもそもアットホームと宣伝する必要がありません。
自然と口コミで看護師は充足されるので。
そもそも、アットホーム=良い環境ではないです。
アットホームは、家庭的・雰囲気が明るい・結びつきが強いなどのイメージがあります。
✅社員同士の結びつきが強い=拘束時間が長く休日も拘束される可能性
✅家庭的=プライベートに忘年会や飲み会などを強要される可能性
✅仲間意識が強い=価値観や性格が合わないと、仲間はずれにされる可能性
✅雰囲気が明るい=中堅やベテランが居らず20代の看護師ばかりの可能性
✅アットホームとの印象操作=他にアピールするポイントのない可能性

アットホーム=良い病院とは限らず、印象操作されやすい言葉なので注意が必要です。
④患者第一と厳しい指導を正当化
よく、患者のためなら、厳しい指導も当然のような風潮や言い回しをする管理職やお局がいます。
厳しい=きつく言うことではありません。
患者の安全のために細かいところを指摘することはあっても、優しい言葉でさとす必要があります。
眉間にしわを寄せて指導したり、他のスタッフがいる前で落ち度を指摘するのは、厳しい指導でもなんでもなく単なるパワハラです。
指導を受けた本人が傷ついたりパワハラだと感じる表現=パワハラなのです。
厳しい指導をみずから正当化している病院は、避けた方がよいでしょう。
⑤求人広告と実際の雇用契約や給与実態が大きく乖離
雇用契約の際に、賞与が4ヶ月と出ているのに、実際には毎回経営不振を理由に、上層部の年俸制以外の一般看護師の賞与をカットするような病院があります。
本来、会社の業績不振を理由に賞与や昇給を減給やカットするのは、経営状態や収支の状態を開示し、経営陣や管理職の減給やカットしたうえで、補えない部分を一般社員に説明を尽くした前提で実施する義務があります。
しかし、病院では労働契約や就業規則、賃金規程などで、賞与の支給額について明確に定めのない場合は、病院側の裁量が大きく認められています。
そのため、悪質な病院では、何かしらの業績の悪化を理由に毎回賞与を満額出そうとしません。
昇給も求人広告と全然異なります。
一方、年俸制の経営陣や医師、看護部の師長以上の方々は、賞与は無関係のため、まったく痛みを伴わず体制が是正されることはありません。
⑥離職率が高率で平均勤続年数が低い
離職率が高い病院は間違いなくブラックなのは分かりますよね。

なお、新人の離職率は当てになりません。
新人の離職率は管理職や看護部の年間目標に挙げている場合があり、新人だけは特別扱いする病院もあるからです。
新人を特別扱いするため、その分しわ寄せがくる中堅や中途看護師の離職率は高い可能性もあります。
ぜひ、全体の離職率や中途入職者の平均勤続年数を聞いてみてください。
⑦勤務前残業・勤務後残業のサービス残業を暗に強要
勤務時間前より、日常的に患者の情報収集や手術・入院の準備、点滴や薬剤の準備などを行っている病院はブラックです。

ただし、勤務前労働に対して賃金を支払っている病院は別の話です。
未だに、一般職の看護師ですら、情報収集は残業代に当たらないと考える方がいます。
他の職業で、そのような考えをもっている方は、一部のブラック業界だけの話です。
少なくとも、税理士や弁護士、会計士・弁理士事務所などで勤務している友人や知人は、就労前残業に対してしっかりと賃金が支払われています。
また、顧客の情報収集も当然ながら残業代は支払われています。
⑧休日の勉強会や病棟会出席を半ば強制
休日の勉強会や病棟会に出席を暗に強制する病院はブラックです。
今時、リモート会議できるので、かりに出席するにしてもリモート会議で充分です。
そもそも、夜勤者は絶対に参加することはできません。
そのため、病棟会を欠席しても情報共有で困らないように、議事録や申し送りノートがあるのです。
病棟会なんてその程度のレベルです。
勉強会にしても、DVD撮影や資料化しておけば、後で閲覧すればよいだけです。
自己研鑽などの名目で、病棟会の賃金の出ない病院は論外です。
⑨標榜科以外の患者が多数入院
総合病院でも、婦人科や精神科、婦人科医や精神科医が常勤していない状態で、婦人科疾患やアルコール依存症、重度の精神障害や認知症患者などを何人も入院させる病院はブラックです。
経営陣の利益のみ追求している病院の可能性があります。
入職前に、入院する患者の疾患分類は情報収集した方がよいでしょう。
⑩有給休暇の取得率が低い
有給休暇が極端な話入職日から100日取得できても意味はないのです。
100日有給休暇を取得できようが、1日も消化できなければ何の意味もありません。
重要なのは有給休暇の取得日数ではなく、有給休暇の消化日数です。
人材紹介会社に聞いてもらえば、大体の消化率は把握できます。
明確な返答のない病院は、消化率に自信がなく隠したいと判断してよいでしょう。
有給休暇の消化日数に自信のある病院は、大体的にアピールしているので。
個人的には、有給休暇の消化率が50%以下の病院はお勧めできません。
⑪看護配置が10対1の救急病院
わたしの経験上、二次・三次救急で看護配置が10対1の病院はブラックの可能性があります。
また、夜間の緊急入院の平均患者数や患者層は問い合わせして把握しておきましょう。
さらに一番重要なことがあります。
緊急入院患者を夜間一般病棟に入床させるかどうかです。
大学病院や公立の大病院などでは、夜間は救急外来のベッドで対応し、朝に看護部でベッドコントロールして病棟に振り分けて病棟にあがってきます。
ICUやCCUなどは別ですが。
ブラックな病院では、当たり前のように夜間一般病棟に患者を何人も転入させてきます。
しかも、救急外来に患者や家族対応している間、1人で40人以上の患者対応するなどカオス状態になります。
救急外来やICUであれば医師が常駐しているのに対し、夜間に医師の常駐してない一般病棟に緊急入院患者を転入させるなど、医療安全や危機管理の観点からあり得ないことです。
当然ながら、離職率は高く、社風も良くない可能性が高いでしょう。
⑫医師の代行業務を実施
医師の代行業務は明らかな違法行為です。
下手をすると看護師免許が剥奪される可能性があります。
病院側で全責任を負うというのは、あくまで組織に対しての話で、免許剥奪された看護師個人に対して全保証を負うわけではないのです。
離職率も異常に高いのが特徴です。
まとめ

すべての部分がホワイトのみの病院はありません。
ただし、他の病院で働いたことがない看護師や優遇されている管理職に限って「どこの病院にいっても同じ」と無学で無知な言葉を述べます。
少なくとも、わたしは上記のすべてが当てはまらない病院を複数知っているし、現在はそのなかの1つの病院で働けています。
重要なことは、そのような戯言に惑わされずに、あきらめずじっくりと時間をかけてホワイトな病院を情報収集や情報交換しながら探すことです。
今では、ナスコミやナース専科の看護師の口コミサイトで、人材紹介会社以上と同等の情報を収集できます。
看護師の口コミサイトと人材紹介会社を利用すれば、入職前に12の項目については調査可能です。
また、派遣や単発バイトなどで、仲間内で情報交換するのも有効な手段です。
情報弱者になってブラック病院に入職して、大切な看護師経験をムダにしないように、この記事が少しでも皆さんの役に立っていただければ幸いです。
みんなで情報収集や情報交換をして、ブラック病院を回避しましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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