こんにちは。
皆さんは、自身や家族が受診する前に、インターネットで、病院の評判・口コミなどを利用した経験はありませんか??

噂で病院の関係者が捏造記事を書いたりするって聞きますけど、実際にそんなことがあるんですか??

自分も最初はそう思ってたよ。でも、実際に内部関係者が捏造記事を書いているのを、内通者から知ったんだ。以降、記事内容をチェックするようになり、今では多くの提灯記事を見破れるようになったよ。そのコツと対処法を解説していくね。
この記事でわかること
✅病院や組織が提灯記事を書く理由や提灯記事の特徴
✅偽りのない記事の特徴
✅提灯記事と事実な記事との判別方法
病院や組織が提灯記事を書く理由
病院や組織が、提灯記事を書く理由は何でしょうか??
理由は簡単で、単に提灯記事を書かないと患者が集まらない組織だからです。
わたしは、今まで4つ以上の病院で、実際に提灯記事を見てきました。
4つの病院の共通点は以下の4つです。
✅離職率が非常に高く、平均勤続年数が異常に低い
✅個人病院かつ院長のワンマン病院
✅病院の規模に対して、緊急入院や手術件数が異常値
✅職員の高給与や高待遇を謳っている(口コミと真逆)
なかには「患者を偽の口コミで連れてきても、結果が良ければそれでよし」と発言するような院長もいるのです。
絶対にだまされないようにしたいものです。
実際に、捏造記事の特徴を挙げていきます。
捏造記事の特徴
捏造記事は、具体的にどのようなものがあるでしょうか??
✅わざわざ医師名を記載して、かつ敬うような記事
✅最高峰の技術・NO1・最新の設備・綺麗な病院などの表記
✅自分以外の患者の情報についてわざわざ列挙
✅何十年も苦しんでいた疾患が、手術や入院で完治したような記述
✅院内の職員全体を褒め称えた表記
✅病院の宣伝(売り文句)をわざわざ列挙

わざわざ医師名を記載して、かつ敬うような記事
通常は、手術や治療を受けた医師名をわざわざ記載しません。
例え褒めることでも、個人情報に当たると配慮しているからです。
提灯記事では、内部の部下が院長に許可を得たうえで、褒めたたえた自演記事であるため、わざわざ医師名を挙げるのです。
さらに「診察して頂いて」「手術して頂いて」などと、患者が医師を尊敬しているかのような記事なのが特徴です。
患者と医師は平等の関係です。
しかも安くない医療費を支払っているのです。
せいぜいが丁寧語です。
発言内容が、いかにも違和感のある文章なのです。
上記の場合には、捏造記事の可能性を考慮しましょう。
最高峰の技術・No1・最新の設備・綺麗な病院などの表記
最高峰の技術・No1・最新の設備などの記載は、捏造記事の可能性があります。
どんなに自信のある医師でも、自分を最高峰の技術やNo1などと記載しません。
ましてや患者の多くは、高齢者で医療のアマチュアです。
最高峰の技術やNo1などと、どのように判断できるのでしょうか??
最新の設備についても、看護師でも院内の器材が最新なのか分からないでしょう。
まして、素人の患者に分かるはずもないし、そもそも関心が薄いです。
綺麗な病院との記述も、建てたばかりなら当然で、わざわざ触れる必要もありません。
中には、建築後10年経過していても、施設がきれいと口コミをします。
また、きれいと抽象的な表記はあっても「まるでホテルのような作りです」「トイレが広くて作りもおしゃれ」のような具体的な記載はなく、抽象的な表現なのが特徴です。
自分以外の患者の情報についてわざわざ列挙
「入院中に違う患者と雑談して、北海道や鹿児島など全国から来院していてびっくり」などと、あたかも全国から患者が来院しているかのような過大広告をします。
入院中に、わざわざ何人もの患者と雑談などしません。
せいぜい、会釈や挨拶程度でしょう。
わたしが働いていた時も、そのような光景などほとんど見たこともないです。
まして、病院の患者の口コミで、他患者のことまで語る記事など書きません。
捏造記事の可能性は十分にあります。
何十年も苦しんでいた症状が、手術や入院で完治したような記述
「何十年も苦しんでいた症状が、○○先生の手術のおかげで良くなった」などの表記も、捏造記事の可能性があります。
手術は魔法ではありません。
数十年も持病に苦しんでいた患者が、一度の手術で完治するなら、医師や患者も苦労しません。
画像上の所見と症状の所見は一致しないことも多く、手術したからといって、症状消失するような単純なものではないのです。
むしろ悪化するリスクもあります。
さらに、他の病院や医師では手術できないような不適応患者を、手術し完治できる医師など、100人に1人もいない話です。
虫垂炎やヘルニア手術など、手術すれば治癒する疾患ならば別ですが。
手術すれば治癒する疾患なら、数十年も持病で苦しまずに、すぐ手術を勧められるはずなのです。
話が矛盾しすぎているのです。
院内の職員全体をほめ称えた表記
医師だけでなく、看護師や他のコメディカルもほめ称えるような記事も、捏造記事の可能性が高いでしょう。
手術や療養生活、術後疼痛やリハビリなどがあるなか「看護師や他のコメディカルもてきぱきしていて」「看護が良く教育されていて」「○○な対応、XXな対応、△△な対応なども非常にすばらしい」「感動しました」などは正直失笑します。
看護師や他のコメディカルの仕事ぶりを、どこで観察しているのでしょうか??
手術する患者が、1日中職員の人間観察などする余裕などありません。
看護の教育など、医療の素人である患者がわかるはずもありません。
1日中職員を人間観察できる=内部関係者である可能性が高いです。
十数年看護歴のあるわたしでも、入院中に看護が良く教育されているなどと、上から目線や客観的判断などできません。
「○○・✕✕・△△な対応なども非常に素晴らしい」なども、自分が手術を受ける当事者なのに、客観的に評価できる心身の余裕などありません。
今まで何十と病院巡りでもしてきたのでしょうか。
ましてや感動するなど、一生に一度もあるかないかの話です。
しかも、そのような口コミが何人もいるのが特徴です。
内部関係者が、たくさんの患者から指示されていると病院のアピールをしたいため、1つの記事では飽き足らないのです。
あれもこれもほめて、印象操作したいのでしょう。
このような記事も内部の医療関係者以外の書き込みの可能性があります。
病院の宣伝(売り文句)をわざわざ列挙
「○○症の手術件数日本一」「権威のある病院」なども、捏造記事の可能性があります。
一般人にとって、手術は一生でせいぜい2~3度あるかどうかです。
手術を受ける患者にとって、手術件数が日本一であるとか、権威のある病院であるとか、正直どうでもいい話です。
わたし自身、ある分野で日本一の手術件数の病院で勤務していました。
しかし、患者の多くは日本一の手術件数であることを知らず、知ってもそれほど感銘を受ける様子もありませんでした。
ある程度の手術実績と医師への信頼感が重要で、日本一の手術件数かどうかは、さほど気にしないのでしょう。
わざわざ記事にする必要もないです。
信用できる口コミとは
信用できる本音の口コミは、もっと抽象的で簡潔的な文章であることが多いです。
✅手術:痛みがほとんどなくなった、痛みが楽になった、徐々に回復してますなどの表記
✅スタッフの評価:皆さん親切で入院生活も乗り切れました
✅医師の評価:先生は的確に診断や治療して下さいました
✅病院の評価:全体的にみていい病院です、安心して入院できました
どの感想をみても、大げさではないですが、きちんと病院や医師、手術の技術、スタッフの質などについて、違和感なく伝わってくるのがお分かりだと思います。
まとめ

患者の本音の口コミは、あくまで簡単明瞭で誇張のない記事なのが特徴です。
1個人の感想や意見であり、あくまで自身の感じたことを手短かに語ります。
誇張した記事を記載して、他患者が違う結果になった場合に、責任を取れないからです。
一方、内部関係者の捏造記事は、表現が大げさで仰々しく、内部関係者でなければ知り得ないような情報までおり交ぜて記載するのが特徴です。
過度な自作自演記事をしないと、他院との差別化が図れないと考えるからです。
ある意味、通信販売と同じ感覚です。
なかには、捏造記事を年間数十万円で請け負う業者も存在します。
投薬や保存療法なら、失敗してもリカバーがききますが、手術は失敗したら取り返しのつかない事態になる可能性もあります。
たいせつな家族や友人、あなた自身が病院選びに失敗せずに、適切な病院で手術や治療して良い結果につなげたいですよね。
ぜひ記事の真偽を見極める能力を磨いてほしいと願っています。
慣れてくると、高確率で捏造記事を見破れるようになります。
この記事を読んで、皆さんが患者の口コミで病院選択をするのに役立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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