皆さん、こんにちは。
看護師は女性が過半数の世界です。
男性看護師は、女性看護師とのコミュニケーション技術を学ぶ必要があり、病棟になじむまでの過程で苦労することも多いです。

今まで複数回転職するなかで、病棟に男性看護師が1人ということがザラでした。最初は相当苦労しましたが、解決方法を習得することで、今ではほぼ男性一人でも苦になりません。今では、男性が一人いるくらいの方が、共学のようで病棟がなごむと言ってくれています。わたしの経験から、男性看護師がうまくなじめる方法やコツについて解説していくね。
大学時代、ただでさえ男性は少数なのに、実習やグループワークでも、必ず男性同士は同じ班にはしてもらえませんでした。
今ならジェンハラですね(笑)。
最初に配属された病棟は、男性は新人のわたし一人だけでした。
多分、院内の同期がわたしを入れて男性2人しか居なかった記憶があります。
一部の女性に「男性看護師は要らない」「男なんだから」とジェンハラを受けたり、挨拶の無視や舌打ちなどは日常茶飯事でした。
その後の病院でも、病棟に男性看護師が数名いた時期もありましたが、常に1~3名の状態で勤務してきました。
病棟に他の男性看護師がいないのが当たり前の状態で、十数年複数の病院で勤務してきた経験から、今ではどんな病棟でも「いつもひろくまさんがいると病棟のムードが明るくなる」、「誰とでもうまくやっていけるのが、とてもうらやましいです」と女性看護師から言われるようになりました。
いえいえ、単にほかの誰よりも苦労した分、コミュニケーション技能を構築しただけの話なのです。
イケメンや長身でもないわたしは、努力しないで女性看護師に受け入れられるようなスペックもないですから。
100万円課金してその術を習得できるなら、当時のわたしなら課金したかもしれません(笑)
病棟における男性看護師の位置づけ
工業大学や自衛隊など、男性50人のなかに女性1人だけだとどうなると思いますか??
半端ないほどラインが来て、男性陣からお誘いがきてモテ期到来します。
実際、高校時代に一度も告白されたことがない女性でも、常に複数名の男性を引き連れていたり、何人にも言い寄られていました。
では、女性50人のなかに男性1人だけだとどうなるでしょうか??
男性がイケメンや長身であれば、モテ期が到来するかもしれませんが、それでも女性ほどではない印象でした。
イケメンや外見が普通の長身であれば、どこにいっても女性にモテますから。
外見が普通で清潔感があり、ストレートもしくはプラス2~3年までの年齢なら、1~2人は恋愛感情や好印象を持ってくれる可能性があります。
あなたがその条件に該当する場合には、ぜひ自信を持ちましょう。
上記に該当しない男性看護師諸君は、男性看護師としての魅力で受け入れてもらうしかありません。
厳しいようですがそれが現実です。
病棟における男性看護師の役割
病棟における男性看護師の役割とは、何を求められているのでしょうか??
女性が嫌がる患者を積極的に担当する
認知症で介護度の高い患者や、気難しい患者や言いがかりをつけてくる迷惑患者、粗暴行為のある患者、ハラスメント患者などでは、女性は担当したがりません。
新人看護師で、いきなり上記を担当することは困難ですが、その姿勢をアピールすることで、男性看護師を重宝するようになります。
女性の代わりに重労働を積極的に行う
要介護度の高い患者の移乗や保清、認知症や精神疾患での粗暴行為に対し、女性は重労働で暴力の被害もあるため担当したがりません。
当たり前の話ですよね。
女性で怪我でもして、創ができたら一生ものですから。
男性が担当することで、自傷・他害行為のある患者が鎮静化することもあります。
積極的に参加して、自らの貴重な存在をアピールしましょう。
患者や家族のクレーム対応
患者や家族からのクレーム対応は、特に男性相手だと、女性の恐怖心は尋常でないです。
さあ、そんな時男性看護師の出番です。
男性看護師が対応すると理性的になる場合もあります。
業務に慣れてきたら、男性看護師が頼りになる部分なので、ぜひ協力する姿勢を心がけましょう。
パソコン関連や記録・看護研究などで力を発揮する
パソコン関連や看護記録、看護研究など、論理的に思考を文章化する作業は、男性看護師が比較的得意とされる分野です。
女性自身も、男性=パソコンに詳しいと勘違いしています💦
ワードやエクセルなどのわりと簡単な操作でも、女性は「誰かに聞いてやればいいや」「代わりにやってもらおう」とのスタイルなので、少し勉強するだけで病棟で一番詳しくなれます。
新人看護師でも、ワードやエクセルなどでは力を発揮できるので、ぜひ少し勉強しておきましょう。
男性看護師の自我と病棟での定着
男性看護師のなかには、なぜ男女平等なのに「男だけ上記の努力をしないといけないんだ」と、女性から嫌われるなら別に構わないと、開き直って男性の自我を押し通そうとする方がいます。
でも考えてください。
看護師の大半は女性であることは、看護師を目指す時点で認識し覚悟していたはずです。
女性から好意的な感情を持たれないと、男性は病棟で打ち解けることはできません。

男性は、誰と仕事をするかよりも、どんな仕事をするかの仕事内容を重視します。
そのため、男性は仕事を終える(目標を達成する)ために、嫌いなスタッフでも仕事中にある程度互いに妥協し合って協力します。
一方、女性はどんな仕事をするかも重視しますが、それ以上に誰と仕事をするかの感情論や仕事の過程に非常に左右されるのです。
そのため、女性は仕事に多少の支障が出ても、嫌いなスタッフとは共同作業したくないし、口も聞きたくないという言葉をよくききます。
女性看護師の男性看護師への視点
もし、あなたが20代独身でフリー、もしくは普通の外見で長身などのスペックがあれば、女性看護師から恋愛対象とされ、すぐになじむことができるかもしれません。
そうでない男性看護師は、男性=恋愛対象や好印象にはなりません。
女性看護師の多数は、男性に対して批判的・排他的な考えはありません。
むしろ、男性看護師を以下の理由で必要としていることが多いです。
✅男性は力持ちで介護業務や力仕事で助かる
✅パソコン関連や看護研究などでサポートしてもらえる
✅患者や家族のクレーム対応や、粗暴行為のある患者に対応してもらえる
✅女性のなかに男性が入ることで、病棟の雰囲気がなごやかになる
✅男性看護師に担当を希望する一定数の女性や男性がいる
男性看護師が自覚すべきこと
女性は、恋愛対象にならない男性でも、こちらが好意的に接すれば、基本的に温かく好意的に接してくれます。
十数年前には、男性看護師に対して差別的な態度をとるような女性看護師はいましたが、今の時代は人権に対する取り扱いが改善され、ほとんど見かけなくなりました。
もっとも、今のわたしなら昔にタイムスリップしても、波長を合わせることはできます。
大切なことは、こちら側が受け身ではなにも解決しません。

男性看護師が自覚しておくべきことは以下の通りです。
女性それぞれの波長に合わせる
男性もそうですが、特に女性はそれぞれによって、仕事の手順や処理方法、会話の内容や流れ、盛り上がり方などが異なります。
大切なことは、なるべく聞き手に回りながら相手に同調することです。
それができれば、女性から親近感を持たれるようになります。
知識や技術を常に磨く
知識や技術があると、手順や処置方法に迷ったときに、相談してくれるようになります。
採血や点滴の手技も、得意になると頼りにされるので、どんどん鍛錬していきましょう。
わたしは、常に「ひろくまさんに聞いたらいいんじゃない」「ひろくまさんにお願いしよう」と思われるように、知識や技術を人一倍努力していました。
知識や技術があると、管理職からも評価や相談も受けるようになります。
管理職から評価されていると仕事が非常にスムーズで、チームリーダーや教育係などに任命されて、病棟のスタッフからも自動的に評判はあがります。
病棟でうく(目立つ)ことを過度に恐れない
男性は少数なのですから、病棟で目立つことは当たり前の話です。
男性は基本的に数が少ないため、同性で派閥がある女性と比較して、同じ行為をしていても立場的に指摘を受けやすいのは事実です。
また、男性の方が言動がワイルドな分、所作が荒っぽく感じられることもあります。
ただ、過度に落ち込む必要はないです。
目立つことも必ずしも悪いことばかりではありません。
確かに、男性に対して感情的になりやすい一部の女性看護師がいるのも事実ですが、ある程度打ち解けるとサポートしてくれる存在でいてくれるのも確かです。
男性だから女性と打ち解けられない、会話ができずに孤独と感じる状態は、すでに受け身の姿勢になっています。
女性看護師が、恋愛感情や興味のない男性看護師に、気を使って話しかける義務や義理はないです。
自分から、話しかけて聞き役に徹するなど、コミュニケーションをとる手段は充分にあります。
女性から好感を持たれる男性像を目指す
女性は男性と違って、生理的に受け付けない人とは打ち解けることはできません。
生理的に拒否反応を抱かれないように、最低限の以下の努力は必要です。

✅清潔感のある恰好や身だしなみ
✅常に中立的な立場を保つ
✅男らしさを前面に出さず中性的な雰囲気を心がける
✅話術がなくても聞き役に徹する
✅ムードメーカーを意識する
病棟内・外の男性看護師と群れない
病棟内でほかに男性看護師がいると、つい男性同士でつるみたくなり、一人でいる時間がより孤独感でいっぱいになります。
女性からも「男性同士でうまくやればいいよね」と放置される可能性があります。
男性同士で仲良くするのはよいことですが、男性だけで結束するのは避けましょう。
男性同士よりも、同期の女性や1~2学年上の先輩女性看護師と仲良しになって、女性陣から仲間の輪を広げてもらう方が何倍もたよりになります。
まとめ
女性看護師とうまくコミュニケーションを取れない男性看護師だと、過度な要求をする患者や家族、気難しい一部の管理職や医師などに対応することは難しいです。
それに、女性は看護師だけでなく患者も多いです。

女性看護師となじむことができるようになれば、女性患者の対応もスムーズになります。
女性患者でも「あなたやさしいから明日もお願いしてもいい??」などと、男性看護師を希望するケースも一定数あります。
わたしは、女性に溶け込むための過程で、さまざまな努力をしたので、人間的・看護師的にも成長することができました。
自分のメンタルを保持するためにがんばりすぎないことや、なじむことが難しければ、最終的に男性が多い病院や病棟に異動することも選択肢の一つとしてありだと思います。
ただ、最初から逃げ道をつくると、人間なかなか覚悟はできません。
この記事では、女性看護師と仲良くなれるための手段に焦点をしぼって解説しました。
女性と男性では、会話の過程や関心ごと(盛り上がり)、価値観はまったく異なります。
どちらも素晴らしいので、ぜひ女性看護師のすばらしさを知ってほしいと願います。
大した話術のないわたしができたのですから、きっとほかの男性看護師もできるはずです。
ぜひこの記事が、女性看護師と打ち解ける手段の参考になればありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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