こんにちは。お元気ですか??

皆さんは、雨の日や梅雨・台風前などに、頭痛が起きたりしてませんか??
もしかしたら、天気痛による影響の可能性があります。
この記事でわかること
✅天気痛のメカニズムについて
✅天気痛の予防法について
✅天気痛の治療薬について
✅天気痛と生活習慣との関連性
気象病と頭痛の原因
気象の変化によって、自身の持病悪化する気象病が起こります。
天気に影響されて、頭痛、腰痛や神経痛の悪化、肩こりや頚部痛、めまい、眠気、抑うつ、不安症などの症状が起こり得ます。
そのなかで、気象の変化により、持病が表れたり悪化する痛みを天気痛と呼びます。
気象病は、内耳の気圧センサーが気圧の変化に対して過剰反応し、自律神経のバランスが乱れ、様々な症状を引き起こします。
また、気圧や天気の変化が起きると、内耳の血行不良での自律神経の乱れにより、頭痛(天気痛)を生じます。
なかには、エレベーターや電車の乗り降りだけで、発症する知人もいます。
天気痛の予防法
内耳の血行不良になると、天気痛を起こしやすくなります。
天気痛を予防するためには、内耳の血行を促進させることが予防法となります。
✅耳周りのツボ押し(マッサージ)
✅耳を上下左右に軽く引っ張ったり円を描くように回す
✅耳全体を手掌で軽くマッサージする
✅ホットタオルを耳ツボに当てる
✅気圧調整機能のついて耳栓をする(会話も可能)
✅ウォーキングやストレッチする(ヨガも効果的)
天気痛の発症前に行うのがより効果的で、1日3回程度実施するのが理想的です。
気圧調整機能のついた耳栓は、効果に個人差があります。
最近は、100円ショップでも売っている場合もあるので、興味がある方は試してみてください。
天気痛と治療法
偏頭痛の原因のうち、気圧(天候)の変化も原因の1つに挙げられます。
そのため、天気痛と偏頭痛は関連性を指摘されています。
天気痛の起こった場合には、内耳の血行促進やホットタオルなどでは、即効性が期待できません。
勤務中では、安静にすることもできないため、無理をせず鎮痛剤を使用しましょう。
また、偏頭痛では、血行促進やホットタオルは症状の悪化リスクがあります。
偏頭痛では、温めると頭痛は悪化するため、冷やすことが重要です。
区別のつかない場合には、薬剤の使用がベターです。
治療薬は、偏頭痛と同様に、アセトアミノフェン・NSAIDS・トリプタン製剤などが挙げられます。
✅頭痛の予兆期:五苓散(偏頭痛では呉茱萸・五苓散の同時投与が効果的)
✅軽症~中等度の頭痛:アセトアミノフェン・NSAIDS
✅中等度~重度の頭痛:トリプタン製剤
アセトアミノフェンでは肝機能障害、NSAIDSでは胃腸障害や腎障害の副作用リスクが挙げられます。
一方、トリプタン製剤は、頭痛の予兆の段階では効果が得にくいです。
頭痛発症後に内服するのが効果的です。
理想的なのは、頭痛の予兆期に五苓散を内服することです。
漢方は西洋薬剤と異なり、自己免疫機能を促進させて効果を発揮するため、副作用のリスクがほとんどなく、長期の内服でも安全性が高いです。
また、五苓散は気象病での嘔気や気分不快にも効能があり、水で内服するとより効果が高いです。
その一方で、効果もマイルドで弱いため、予防期や軽度以外では効果を得にくい面もあります。
頭痛のタイミングや強度によって、鎮痛剤を使い分けると良いでしょう。
天気痛のまとめ

天気痛は、ある程度薬剤コントロールすることが可能です。
ただし、漫然と長期投与すると、薬剤の副作用のリスクや、薬物乱用頭痛のリスクもあります。
気圧の変化に負けない身体づくりがもっとも重要です。
日頃から、ウォーキングや内耳周囲のマッサージやケアを行いながら、睡眠不足の予防やストレスケアを行い、自律神経を整える必要があります。
また、どのような時に頭痛が起こりやすいか、頭痛ダイヤリーをつけて予防することも重要です。
わたし自身は、日々頭痛が起こりやすい状況をダイヤリーしておくことで、頭痛が起こる前や予兆期に対処することができるようになりました。
✅日頃から自律神経を整えるような、身体ケアやストレスケアを行う
✅頭痛ダイヤリーをつけて、自身の頭痛を予測し対処する
✅頭痛の強度やタイミングに応じ鎮痛剤を使用する
上記を利用しても、慢性頭痛の続く場合には、頭痛に精通する脳神経内科や神経内科のいる頭痛外来や漢方外来を受診するとよいでしょう。
天気痛に悩んでいる看護師の皆さんに、この記事が役立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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