25歳女性看護師の美容クリニックへの転職と実情を徹底解説

看護役立ち情報

皆さん、一度美容クリニックで働いてみたいと思ったことはありませんか??

美容クリニックって実際どんなところでしょうか。

華やかに働くイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

美容業界で働く看護師の友人達から聞いた情報やインタビューをもとに、美容クリニックで働く看護師の実情と求められる看護師像について述べていきます。

クリニックによって、看護師の行う仕事や役割、待遇、ノルマの有無や程度はかなり異なるので、この記事だけをみて判断しないでくださいね。

美容クリニックと病院の違い

美容クリニックは病院と比較して、夜勤がないことや給与水準が高い、患者の急変や緊急入院がない、朝の開業時間が遅め、社員割引で自身も美容できる(ビューティーサポート制度)などのメリットから、美容業界への就職や転職を希望する看護師は多いです。

病院は基本的に保険診療で疾患を治すことを目的としています。

一方、美容クリニックは健康で美を追求するために訪れた利用者に対して、さらなる美を追求するためのサポートを自由診療で行う点で異なります。

なお健常者なので患者様ではなくお客様(利用者様)です。

求人倍率は非常に高く、高い料金を自由診療で支払う分、看護師に対しても高い美意識や接客スキルを求められます。

美容クリニックと新人看護師の就職

新人が美容クリニックに就職すると、採血や点滴などの看護技術を、最初から指導するのは時間と人件費を要するため、ある程度の看護経験を求められるケースが多いです。

また、新人で美容クリニックに就職すると、美容関連に特化していると判断され、病院によっては看護経験にカウントされず、新人と同等に見なされる可能性があります。

美容クリニックの利用者は、自ら金銭を投じて美を追求しており、点滴や注射などの失敗は許されないプレッシャーは非常に強く採血や点滴の不慣れな新人看護師が実施するのは相当難易度が高いと言えます。

接遇の面でも、新人看護師は社会人経験がなく利用者への配慮や言葉遣いなどが看護師経験者より見劣りしやすいためより採用率は厳しくなります

利用者にとっても、新人が実施するメリットはなく、わざわざ時間とお金をかけて通院しており要求度は高く、なかには施術を拒否されるケースもあります。

もちろん、新人を採用しているクリニックもありますが、接遇(言葉遣いや態度、美意識(見た目の美しさや身だしなみ)をより厳しく判断されます

病院のように、やる気や愛想が良ければ採用される世界でなくお客様を担当させても大丈夫であるか」と、ある程度の完成度を求められます事前の面接対策も必要です。

美容外科では、手術の介助業務が必須であり、手術室経験があると採用に多少有利になります。

💎美容クリニックは、面接や就職後も美意識や接遇の高い看護師が求められる        💎利用者も美意識が高く、自らクリニックの評判や口コミ、料金などを調べ、
通院しており、点滴や注射、接遇などが厳しく要求される。
💎新人看護師でも採用される可能性はあるが、難易度は高く、退職後は看護歴にカウントされない可能性がある。

美容クリニックの給与の高い理由

病院は主に保険診療であるのに対し美容クリニックは自由診療です

そのため、価格をクリニック独自に設定できる分、給与水準が高くなります。

また、売り上げに応じて報奨金制度(ボーナスの一種)があるため、なかには月に何十万も稼ぐ看護師もいます。

指名制のあるクリニックもあります。

一般的にノルマはないとされていても目標設定はあり、化粧品や薬品の売り上げによるインセンティブ制度もあります。

月1回のミーティングでも、売り上げや今後の目標の話は出るため、売り上げの低い看護師にとっては憂鬱みたいです。

美容クリニックは、自由診療に加えて、報奨金制度・指名制・インセンティブ制度などで、給与水準は高くなっている。

美容クリニックの美容皮膚科と美容外科の違い

美容皮膚科では、主にニキビやシミ、ムダ毛など肌のトラブルに対して、脱毛や美白、アンチエイジングといった表面的な施術を行います。

外科的処置(手術)せずに、塗り薬や内服薬・サプリメント、レーザーや脱毛器などの医療機器を使用して治療を行います。

美容外科では、整形を目的として、外科的処置(手術)を行います。

手術前後の患者様の観察、手術中の器械出しなど医師の介助を行います。

✅美容皮膚科は外科的治療がなく、美容外科では外科的治療を行う点で異なる

✅外科的治療を伴う分単価があがり、手術室手当も支給されるため、美容外科の方が、美容皮膚科より給与水準は高めに設定されていることが多い


✅美容皮膚科では、看護師が施術するため、指名料やインセンティブ制度で、売り上げ次第で報奨金制度もアップするため、美容外科より個人の能力次第で高給与も可能

美容クリニックでの人間関係

美容クリニックは人間関係が悪いとの噂を聞きます。

実際には、完全予約制でほとんど残業がないため定時上がりできるクリニックも多く、急変や緊急入院はないため、病院と比較すると雰囲気は決して悪くはないです。

クリニックによって雰囲気の悪い施設もありますが、それは病院でも同じです。

看護師でのレーザー治療や脱毛器の取り扱いや、丁寧な接遇や求められるため、指導するなかで雰囲気が重くなる可能性はあります。

それだけ厳しい世界でもあります。

施術だけではなく化粧水や美容液(ドクターズコスメ)や薬剤やサプリメントなどの販売を行っているクリニックが数多くあります。

利用者に対して販売商品や使用方法、効能などを説明できる知識も必要になります。

華やかなイメージや理想とのギャップで、数日や短期間で退職する看護師も多く、それを雰囲気が悪いと感じる要素もあります。

美容クリニックの看護師の年齢層

はり20代が多いですが30代の看護師も多数います現場は大体40歳くらいまでです

20代の方が有利なのは事実ですが30代でも入職するのは可能です。

40歳以上は現場から離れて本社や管理職として主任、教育指導、マネージャーとして勤務していることがほとんどです

法律的に年齢制限を設けることは違法のため、応募に年齢制限はありませんが、実質30代までに応募する必要があります。

美容クリニックで働くメリット

✅一般的な給与水準が高い
✅夜勤や緊急入院がない
✅開院時間が遅めなので、朝慌ただしくならない
✅美容についての意識が高くなり、自身も美しくなれる
✅社員割引で格安にて美容できる
✅接遇のスキルが身に付き、利用者に好印象を与える
✅正看護師と准看護師でも給与に差がな
くある意味平等性がある

美容クリニックで働くデメリット

基本的に点滴や注射などを失敗できない緊張感が病院より強い
✅開院時間が遅めも、帰宅時間は遅め
✅ゴールデンウィークや年末年始なども多忙で連休は取りずらい
✅年間休日が110日程度でやや少ない印象がある
✅美意識が高く、高い接客スキルを要求される
✅脱毛器などの機器、サプリメントや薬剤、ドクターズコスメ、自宅でのケア方法など、美容医療の世界では新しい技術や機器、ケア方法、サプリメント等の進歩が速く、スキルアップするために日々の自己学習が必要
✅40歳以上では、現場でなく本社や管理職として働く総合的なスキルを要求される
✅病院で使用するような看護技術を習得することが少ないため、看護師経験にカウントされない可能性がある
✅急変はないため、急変時の対応は習得できない

美容クリニックに向いている(求められる)看護師

採血や点滴、医師の介助業務だけが看護業務ではありません

美容クリニックは利用者を待たせずスムーズに施術することが求められます。

利用者とのカウンセリングに対し、相談に乗りながら、求めているものを提供や説明する営業力やコニュニケーション能力が必要になります。

業務を単なる作業と思わず、追求したり深く考える姿勢が求められます

美容医療や美容機器、自宅でのケア方法、サプリメントや薬剤についての知識など、日進月歩であるため、常に自己研鑽していく姿勢が必要です。

どの場面でも、サービス業として捉え、看護師業務以外のことにも興味をもつ探求心も求められます。

自分の努力が報酬に繋がると考えられる人材が求められます。

大手クリニックでは、ある程度業務内容や教育制度がマニュアル化されてるとは言え、受け身で業務を単純にこなすだけだと、例え美人であっても長く続きません

自由診療である分、利用者の期待度や要求は高くクレームも多いため、それに対応する接遇スキルも要求されます。

接客中に多くの利用者とコミュニケーションを取る機会があり、コニュニケーションの苦手な看護師は向いてないです。

常に自身の身だしなみに気を配り美を追求する必要があり、スキンケアを徹底することを煩わしいと感じる看護師も、利用者から信頼されにくく美容クリニックの看護師には向いていません

美容クリニックの看護師が、みんな美的なのは当然なのでしょう。

美容クリニックでは、即戦力として失礼なく対応できる接遇も求められます。

ある程度、上記に関しての事前準備がないと、理想と現実のギャップで、長く働くのは困難であると言えます。

美容クリニックに関するまとめ

美容クリニックでの勤務は、自らの美を追求したりある程度の接遇スキルを前提にさらに接遇レベルを向上させたい方に向いています

結局ノルマがないといっても目標値はあり利用者からの指名がつかなかったり営業力のない看護師は続けられません

病院では、いくら看護研究やリーダー業務、チームリーダー、委員会など努力しても、病院の経営を理由に、一律で昇給・昇格しているのが現状です。

その点、美容クリニックは、自分で努力して売り上げや指名数を増やせば、その分インセンティブや報奨金制度などで努力した分が報われます。

正看護師と准看護師で給与に差がないのも特徴で、実力主義であるとも言えます。

また、病院では指名制がないため「あなたに担当してもらいたい」と、いくら褒められても指名料はもらえず評価も変わりません。

美容クリニックでは、施術はワンツーマンであるため、利用者から評価を得ると、本当に感謝され指名されるようになり、指名料も入りやりがいにも繋がります。

自らも美しくなることができて、利用者からも感謝され、実力次第で高給与も狙える美容業界は、わたしにとっては夢があっていいなと思います。

美容業界から転職してきた看護師も、病棟で立派に活躍できており、接遇に関しても素晴らしいものがありました。

皆さんも、機会が合えば一度検討してみても良いと思います。


✅補足
🌟美容クリニックは、求められる業務・内容や評価制度などが大きく異なります

🌟医師の経歴や評判、施術内容、ノルマや評価方法、教育制度などをホームページを読み込み事前調査や情報収集は丹念に行うべきです

🌟また、利用者への宣伝や利益追求ばかりでなくスタッフの事も考えているようなクリニックを選択することをお勧めします

ぜひ美容クリニックを目指す看護師が成功できるように応援してます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
                        ひろくま(HIROKUMA)

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