新人看護師が急変時対応で必要な技術と貢献できることを考察

看護役立ち情報

皆さん、お元気ですか??

新人の皆さんも、病棟に配属されて緊張した毎日を過ごしていると思います。

あっちゃん
あっちゃん

1年目の新人って急変したら何をしたらいいんだろう・・・

ナースコールを押すとか??人を呼ぶ??

ひろくま
ひろくま

1年目だと、急変すると何をしてよいかわからないよね。わたしの2次救急や3次救急での経験や、急変時対応の病棟係や委員会などの経験から、新人看護師が急変時に最低限押さえておきたい知識と技術について解説していきます。

急変時で新人が求められる初動対応

急変時に新人が求められる初動対応とは、下の4つのどれでしょうか。

①人を呼ぶ
②ナースコールを押す
③患者対応する(ABC)
④神に祈る、もしくは妻に懺悔する

多分、どこの部署でも①と②が最も大切と教わると思います。

もちろん、救急外来やICUなどでは、新人でも①と②だけでは困るでしょうが、一般病棟や施設などであれば、①と②が出来れば及第点でしょう。

欲を言えば、ただ呼ぶだけでなく、応援に来たスタッフにAEDや救急カートを持ってくるように依頼できればよりベストです。

ただ、AEDを設置場所から取り出すとすごい音(アラーム)がしたり、ガラスケースを壊す必要があったり、医師の指示がなければAEDを使用できない施設では、AEDの声掛けは要りません。

1年目で他に最低限身に付けるべき手技

1年目とは言え、ナースコールを押すことや応援を呼ぶだけでは心もとないです。

他に、新人で最低限身に付けておきたい技術と知識は、CPR(心肺蘇生法)の手順(胸骨圧迫法を含む)とAEDの使用方法です。

この2つを獲得していれば、急変時に新人でも充分に役立ちます。

胸骨圧迫は、正確な手技で実施すると、2分実施するだけでヘトヘトになります。

交代してくれるスタッフがいると、なんとありがたいことか・・・・

胸骨圧迫法とAEDの取り扱い

心停止などでは、救命や不可逆的な心停止後症候群(PCAS)の予防に、一分一秒を争うためCPRの技術や知識は必須です。

同じく、VTやVfなどの不整脈も心停止の状態であり、一刻も争う状況のなか、AEDを使用できることで看護師でも薬剤を使用せずに救命できます。

先述した通り、AEDを看護師判断で使用できない場合には、その施設での使用基準に準じていただきたいです。

心停止と救命でのCPRの重要性

心停止から1分以内にCPRが行うと、95%が救命できるとされます

3分以内では救命率は75%5分経過すると救命率は25%になり、8分経過すると救命できる可能性は極めて低くなります

発見前より心停止していた可能性を考慮すると、医師や他のスタッフの応援を待っている時間的余裕はないのです。

ナースコールや応援を呼びながら、同時進行でCPRを開始できることが望ましいです。

座学だけでは急変時に対応できません

病棟会の学習係や病棟会での急変対応シュミレーションなどで、実際に訓練することが必要です。

急変対応での新人看護師の役割

急変対応の場面は、軽く挙げるだけでも以下の項目があります。

心停止や致死性不整脈
✅けいれん発作や窒息
✅血糖値異常や電解質異常
✅酸塩基平衡の異常
✅急性冠症候群や脳卒中
✅大動脈瘤破裂や大動脈解離
✅大量の吐血や下血

横紋筋融解症
肺梗塞や気胸

ただ、新人で上記の疾患を、必ずしも初期対応する必要はありません。

ナースコールで応援を呼べば、以下のことで貢献できます。

急変の記録係
✅急変時のタイムキーパー
✅検査科や放射線科への連絡や手配
✅救急カートやAED・DC・心電図測定器・ベッドサイドモニターなどの必要物品の準備
✅外回り(他患者の吸引や時間指定の業務(点滴・血糖測定など)
✅ナースコール対応やトイレ介助

新人でも、充分に貢献できることがたくさんあると思いませんか??

わたしも、新人時代は外回りの仕事やナースコール対応、トイレ誘導などで尽力してました。

新人で、直接急変対応できなくても、上記で充分に活躍できるのです。

まとめ

急変対応では、未だに挿管介助はもちろん、薬剤の準備、ルート確保1つでも緊張するものです。

医師・看護師が急変の対応で蘇生(気管挿管・胸骨圧迫)をしているイラスト🎨【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]

緊張していると、普段できる下肢挙上や吸引、酸素投与ですら、指示されないと動けないような、ベテラン看護師も多々います。

別にそれは恥ではありません。

少しずつ経験したことを覚えて動けるようになれば充分なのです。

また、急変時対応が苦手でも、先ほど述べた、記録係や医師の介助、薬剤の準備などの外回りの仕事で貢献できます。

そしてCPRとAED!!!

これができれば、医師が来るまでの間、心停止していても命を繋ぐことができます。

新人の看護師でも勉強や訓練すれば身に付けられるし、先輩方からもかならず感謝されるでしょう。

急変はないことが一番なので、避けることができれば何よりですが、もしものために備えておきましょう。備えあれば患(うれ)いなしです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

                        ひろくま(HIROKUMA)

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