みなさん、こんにちは。ひろくまです。
看護師は、何年目で転職を検討するのが理想的なのでしょうか。

看護師って何年目で就職したらいいんだろう??
3年働いたほうがいいって言われてるし・・・
転職して失敗したらこわいし・・・

そうだよね。いつ退職した方がいいのかなって悩むよね。
だいじょうぶ。お勧めの退職年数を検証していくね。
わたしは今まで、複数の病院で勤務をしてきました。そのたびに、複数の転職サイトを利用しながら転職活動をして、年収600万円以上、年間休日120日以上の条件をキープしてきました。
自身でも、200以上の病院や施設のホームページや求人情報などを自己チェックしてきました。
その経験をいかして、看護師は何年目で転職するのがお勧めなのかを検証して、転職するのを悩んでいる看護師のサポートにつながればと考えています。
新人看護師の転職について
新人看護師は、社会人としての接遇、人間関係や理想と現実とのギャップ、業務や看護ケアの多忙さなど、さまざまなことで一度は「もう退職したい」と思い悩むことは多いです。

わたしも、新人時代に先輩との人間関係や、予約入院や手術、緊急入院などの多重業務で「退職したい。もう病院に行きたくない」と考えることは何度もありました。
「今日大地震がおきたら病院行かなくていいかな~」なんて不謹慎な妄想を日々抱いてました(笑)
それでも、同期や一部のサポートしてくれる先輩方、当時の師長のおかげで退職せずにすみました。
心から感謝してます。
新人時代の病院は、3年間勤めるまで基礎生(新人)扱いだったので、ぜったいに3年間は勤め上げようとの気概で踏ん張ることができました。
ただし、武道会系や体育会系に所属していたこと、他からみると相当メンタルが強いらしく、耐えることができたに過ぎないです。
退職するときも「よく今まで続けてこれたね。わたしだったら辞めていたよ」と言われたので(笑)
ただ、加害者的な立場の先輩にそれを言われたとき、しいたげる側の人間(加害者)は「その自覚がまったくないのだ」とつくづく痛感させられました。
なにか他にやりたいことがなければ、続けた方がよいとの意見もあります。
わたしもそう思います。
ただ、本当につらいときには、人は先のことを考える余力がないことも多いのです。
辞めてストレスのない状態で、じっくりと転職先を考えても全く問題はありません。
我慢して将来的にトラウマを抱える必要はないのです。
あなたが今の職場にいても、自己研鑽や自己向上できないと考えたら、いつ辞めてもいいのです。
そのタイミングがベストです。
3年間は続けるべきの格言
「3年続けないと転職するのに不利になる」と言われたことがありませんか。
退職希望者を引き留めるときに、よく耳にする言葉に以下があります。
①3年は続けないと、すぐ辞める人間だと思われて転職に不利
②2回も3回も辞める人間は、どこにいって同じで続かない
③どこにいっても同じ。辞めても結局新しいところもだめなところはある
はたして本当でしょうか。それについて1つずつ検証してみましょう
①3年は続けないとすぐに辞める人間と判断されて転職が不利
以前、わたしが働いていた某病院で、1年持たずに退職した新人看護師が2名いました。
2人とも、病棟で常に議題にされるほどインシデントは多く「全然仕事ができない、とても怖くて1人じゃ任せられない、看護師に向いていない」と散々な言われようでした。
両者ともに1年持たずに退職しました。
ですが、転職サイトを利用して他の病院で第2新卒として採用されて、その後何年間も勤め上げることができています。
しかも、複数の病院で面接を受けて不合格になっていません。
再就職にもまったく不利にはなりません。
退職理由を事前対策して面接にのぞめばよいだけです。
単にその病院と彼らとの相性がミスマッチしていただけで、彼らが看護師として欠格しているわけではないのです。
ぜひ、安心して自分にあった病院を探してください。
②2回も3回も辞める人間はどこにいっても続かない
同じ病院で数十年勤め上げることは立派ですが、数十年同じ病院で働く義務や義理はありません。
看護師を同じ数十年持続して働けていれば、どこの場所で働こうと個人の自由です。
格付けの差は、どこにもありません。
わたし自身も、徐々に労働環境が悪化し、自分の限界がきて転職活動した結果、もっと待遇がよい病院を出会って退職(移動)しただけの話です。

今まで複数の病院で退職するタイミングは常にベストでした。
わたしが所属していた病院で、給与や有休消化率、離職率、業務負担量など、退職後に状況改善されている病院は1つもありません。
わたしの叔父は、20代の頃に転職を28回繰り返しました。
どれも長い期間続かず、上司や周囲から「すぐ辞める人間はどこにいってもする辞める。どこにいっても通用しない」と散々言われてきたそうです。
ところが、その後一代で数店舗の高級アパレルショップの経営者になって成功しています。
1つの場所で長く働くことが成功するとは限らないのです。
③どこの病院も同じ。辞めても結局新しい病院もだめなところはある
どこの病院も同じ。これもよく聞く言葉ですね。
本当に同じなら、求人条件や労働環境も全く同じはずです。
実際には、病院ごとに病床数や取り扱っている疾患も違えば、職員数も福利厚生も違います。
社風や医師の質も全く異なります。
わたしの経験的に、「どこにっても同じ」という人ほど、辞めたことがないか、辞めても1回程度の数十年経験者が多いです。
気にする必要はまったくないでしょう。
中途看護師の転職活動
「中途看護師が辞めるのは、辞めるような人間が中途看護師になる。だから中途看護師は続かない」
わたしは今まで何度もそのような言葉を聞いたことがあります。
いえいえ、中途看護師は他の病院を知っているからこそ、今の病院でずっと我慢や無理してまで働こうと思わないだけです。
わたしの経験上や数十人の看護師仲間の経験上、ブラックな病院ほど、その病院でしか働いたことがない新人~看護師経験10年未満の看護師が大半です。
また、一部の40~50代の一部の数十年働いていて、中堅の看護師がほとんどいないのが特徴です。
他の病院を知らないから働けるのです。
中途看護師は他を知っているからこそ、精神的・肉体的なストレスを抱えながら働く必要はない。
だから辞めるだけの話です。
じぶんの限界がどこまでかを知るために働くわけじゃありません。
わたしは、中途看護師が続かない病院で、看護師の質の高く離職率の低い病院を知りません。
わたしは何度も病院を変えていますが、そんなわたしでさえ、給与面の折り合いがつかなかった理由以外に、求人応募して不合格にされたことはありません。
中途看護師のみなさん、どうぞ自信をもって転職活動をしてくださいね。
ベテラン看護師と管理職
わたしは、十数年看護師をやっていることもあり、今までの病院で2回ほど管理職を勧められたことがあります。
ただ、自身の性格的に、管理職には向いていないと感じており暗に避けてきました。
ベテランは管理職にならなければならないのは筋違いで、人には適材適所があります。
技術や知識があっても、人をまとめるのが得意ではない人はいます。
単にベテランだからと、不向きな人間に管理職を勧めるのはどうかと思います。
管理職になりたい方がやればよいし、仮に誰もやりがたらないとしたら、その病院の管理職に魅力がないだけの話です。
看護部は一般職員に不満を抱くのではなく、病院の管理職としての魅力を高める改善をすべきです。
仕事に貢献した分の対価(給与)をしっかり出せば、誰も管理職になりたがらないような事態になるこことは基本的にありません。
とてもわかりやすくシンプルな話です。
転職する適切な時期
わたしの意見をいうと、新人以外はいつでも退職してよいです。
個人的には、独り立ちして仕事できる方が理想的とは思います。
✅新人~2年目→第二新卒候補
✅3年目~4年目→プリセプター候補
✅5年目以降→即戦力候補
✅10年目以降→チームリーダーやジョブリーダーなどのまとめ役
どの看護年数でも確実に需要はあります。
転職を検討するための指標
転職を検討するには、重要度と優先度で決定したらよいと思います。
💎重症度
✅身体的・肉体的ダメージが大きい(夜眠れない、食欲不振が強い)
✅妊娠しており復帰が困難
✅両親・親戚の介助
✅休業や配置転換では解決できない
✅給与面や労働環境に納得できない
💎優先度
✅他になにかやりたいことがある(留学、結婚、転職など)
✅妊娠している
✅家庭の都合
✅次の転職先が決定している
転職に関するまとめ

転職するのは非常に労力がいります。
長くいるほど環境に慣れてくるので、ある限界を越えれば容認できることもあります。
だんだんと面倒にもなってきます。
その一方で、給与面や今後のキャリア形成などで、今いる環境より次の病院が優れていると感じたら、転職するのはいつでも自由意志です。
先に挙げた転職する指標(重症度や優先度)が高くつらい時は、今後の人生を考えて退職した方がよいでしょう。
ただし、金銭面や住居の問題などがある場合には、次の展望なしに安易に勢いだけで退職するのは大きなリスクを伴います。
一度、配属希望や休業手当も検討してみましょう。
それでも解決できないと感じたら、休業手当中に転職活動をして、次の勤務先が決定してから退職するのが一番セーフティーだと思います。
もちろん、退職してからでも、失業保険など国のセーフティーネットを利用する手段もありです。
一番優先すべきことは、後悔しないために、あなたのこころの声に素直になってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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