皆さん、こんにちは。
インターネットの通販などで、不動産関連のアンケートを答えて、不動産投資を勧誘されたりしたことがありませんか??

不動産投資で、特にマンション・戸建て経営は非常にリスクが高いです。間違っても、不動産営業者に勧誘されるがまま、すぐに契約するようなことは避けましょう。
医療職が不動産営業に狙われる理由
不動産投資会社では、看護師にかかわらず、医師や薬剤師などに不動産投資(戸建て・マンション経営)を持ちかけてきます。
ターゲットにされる理由は簡単です。
医療職は収入が保障されており、銀行のローンは通りやすいため、手続きが容易で迅速だからです。
学生や自営業などの収入不安定な対象者の場合には、営業担当者が時間をかけて手続きを進めても、銀行のローンが組めなければ意味がないのです。
看護師が不動産営業に狙われる理由
看護師の不動産投資をお勧めしない理由は下記の3つです。
✅不動産や経済などに知識が低い(関心も薄い)
✅多忙で不動産に関する知識を得る時間的余裕が少ない
✅医療職は性格的にお人よしが多いため騙されやすい
看護師は専門性が高く、常に病院や施設内の空間で仕事をしており、患者や家族との話題も限られています。
給与も、診療報酬によって定められ、病院の経営状況に応じて昇給や賞与も決定されるため、経済や政治の動向やニュースに疎い方が多いです。
また、常に新しい治療法や医療機器などに関する知識や技術習得に多忙で、不動産に関して知識を得る機会も少ないです。
そして、看護師は性格的に気立てのよい人が多く、強引に勧誘されると断りにくい人が多い印象です。
気立てのよさから、不動産営業者の「物件や家賃の管理、ローン返済なども不動産会社が管理するため、多忙な看護師さんの手間は取らせない。管理のためのノウハウを習得する必要もありませんよ」との勧誘を信じこむ可能性も高いのです。
不動産投資の実際について
不動産投資は、医療職などの不動産の初心者が始めて儲かるほど甘くないです。
実際、不動産経営の90%以上の方々が失敗するといわれています。
理由は簡単で以下の通りです。
✅日本の人口が減少傾向のなか、不動産の需要や価格は減少する
✅今後日本はインフレによる金利上昇が進み、ローン返済が困難になる
✅マンション購入して家賃収入でローン返済するのは節税ではない
✅一部の優良物件は一見の客に流通しない
日本の人口と不動産需要と価格
国政調査によれば、2023年空き家数は約1300万戸、空き家率20%となります。
2033年には、空き家数2000万戸、空き家率25%強となる見通しです。
そんななか、新たに建設される住宅は、2030年までになんと約120万戸です。
需要と供給が全くマッチしていませんよね。
日本の総人口も、2008年以降は減少傾向です(国勢調査)。
2060年には、約8700万人(2010年人口と比較し30%以上減少)と予測されています。
不動産の価値や価格が上昇することは、よほどの優良物件以外はあり得ません。
今後の日本経済とインフレ
世界では、年々物価・賃金上昇によるインフレーションが進んでいます。
日本の総理大臣が名言している通り、今後の物価上昇に備えるため、給与アップなどの経済政策を立てています。
その結果、将来的に住宅ローンの金利も上昇するため、マンション経営でも金利による負担増で、不動産経営が行き詰まる可能性が高いです。
さらに、経営するマンションが空部屋だった場合には、家賃収入も得られず、借金地獄におちいる可能性すらあります。
不動産購入での節税対策効果
本来、節税はイデコや学資保険など、積立金が確保されながら、結果的に所得税控除などのメリットを得るものです。
不動産投資は、何百何千万もの住宅ローン(ある意味借金)を組んで運用するものは、節税対策とは言いません。
不動産営業者のなかには、不動産所得が赤字になっても、所得税控除は増えて節税できると強引に主張します。
黒字化するべきところを、赤字分の収支を補填している段階で、節税対策ではありませんよね。
不動産投資に失敗して、単に赤字化しているだけの話です。
また、諸経費の多く計上できる1年目は一定の節税効果はありますが、2年目以降は納税が必要になるケースが多いことも周知されていません。
優良物件と流通について
確かに、一部の優良物件では不動産経営して黒字化することは可能です。
ただし、そのような優良物件は公開前から殺到しており、世間一般的に流通しません。
ましては、一見の客になど紹介しません。
結局、売れ残ったような物件や、人気のない物件が多いのです。
本当に優良物件ならば、不動産投資会社自身で管理するはずです。
不動産投資会社は、マンション経営者(オーナー)の代わりに一括管理する名目で、継続的に管理料を得たいだけの話なのです。
もちろん、販売会社からも、購入時の売り上げに応じインセンティブを得ています。
まとめ
自分が本当に住みたい物件であれば、直接今すぐにでも住みます。
しかも、自分の足で物件や不動産会社を何件も見積もり比較したうえで、吟味して決定しますよね。
複数の不動産会社で見積もりもせずに、勧められた物件を購入するなど論外なのです。
かりに、住宅ローンを支払い終わったとしても、何十年も経過した古い住宅に住みたいと思いますか??

売却するのも、管理費用やリフォーム費用も多額必要になります。
何十年も経過した物件は、まず購入価格より高額で売却などできません。
イデコや積立ニーサなど、安全に長期で資産形成できるものはたくさんあります。
甘い誘惑に騙さないようにしましょう。
本当に儲かる話なら、わざわざ他人に紹介せずに、自分たちでやるはずです。
特に、押しに弱い方は、不動産関連のアンケートに安易に個人情報を載せたり、コンタクトを取るのは絶対に避けましょう。
質問は数十秒で終了しても、電話は数十分もかかります。
1度で済むかもわかりません。
数百円のギフト券欲しさに、住所などを教えるのは論外です。
訪問販売されるリスクもあり、女性にとっては、身の危険を感じるかもしれません。
この記事で、不動産投資で騙される方々が1人でも減れば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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