皆さん、お元気ですか??
看護師の方は、処置や保清、移乗動作、パソコン入力などの日常業務による原因で、緊張性頭痛に悩まされていることが多いのではないでしょうか??

わたし自身、長年と緊張性頭痛や片頭痛(偏頭痛)に悩まされてきました。その経験から、緊張性頭痛に対する予防と対処法について解説していきます。
緊張性頭痛の原因
緊張性頭痛は、身体的なストレスや精神的なストレス、体型的要素などの原因によって起こります。
身体的ストレスによる頭痛は、不良姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などが挙げられます。
頭部から頚部、肩や肩甲骨部にかけて過度の筋肉緊張が起こり血流が悪くなると、乳酸(疲労物質)が筋肉に貯留し、神経を刺激して頭痛を引き起こすとされます。
なかでも、頚部や肩関節の筋肉量の少ない方は、頭痛を引き起こしやすい傾向です。
精神的ストレスによる頭痛では、緊張状態が長期間続くストレスによって、脳の機能不全を起こし頭痛を引き起こします。
特に、過度に几帳面で真面目なタイプだと、引き起こすリスクが高くなります。
身体的要素では、ストレートネックやなで肩の方は頭痛を引き起こしやすいです。
緊張性頭痛に対する対処法
緊張型頭痛は、頭が輪っかで締め付けられているような痛みを生じます。
対処法は以下の4つが挙げられます。
①頭部・頚部・肩周囲・腰回りのストレッチや体操
②頚部・肩関節・腰回りの筋トレ
③小休止してリラックスや眼を休める(かつ温める)
④薬剤を使用する
それぞれについて考えていきます。
頭部・頚部・肩周囲・腰周囲のストレッチや体操
頭部や頚部・肩周囲・腰周囲のストレッチや体操を行うことで、過度な筋肉緊張をほぐし、血流促進によって乳酸の蓄積を防止して、頭痛を軽減・予防に効果があります。
自身の経験的には、中等度以上の頭痛には、あまり効果的ではありません。
頚部や肩関節・腰回りの筋肉トレーニング
個人的には、一番緊張性頭痛の予防効果が高いと考えています。

ストレッチや体操では、頚部や肩回りの筋肉増強にはつながりません。
背筋や軽い2kg程度のダンベルなどをバンザイする筋肉トレーニングをすることで、血流促進や筋肉増強によって、身体的ストレスによる緊張性頭痛を予防できます。
また、腰回りの筋トレが必須です。
なぜ頭痛なのに腰回りの筋肉と思いませんか??
腰回りの筋肉をつけることで、自然と上半身や頚部の姿勢を矯正できます。
パソコンなどのデスクワークでの不良姿勢も改善され、結果的に緊張性頭痛を予防できるのです。
特に、ストレートネックやなで肩の方は、筋肉で身体を補強したり姿勢矯正することは、頭痛の予防に重要です。
小休止してリラックスする
小休止してリラックスすることは、精神的ストレスによる緊張性頭痛を緩和します。
ただ、身体的ストレスによる頭痛の場合、安静にするとかえって頭痛が悪化する場合があります。
安静にする場合に、ホットタオルなどで、頭部や頚部・肩周囲を温め血流促進すると効果的でしょう。
温めて頭痛悪化する場合には、片頭痛の可能性もあるので注意しましょう。
薬剤を使用する
上記の対策でも効果を得られないときには、下記の薬剤を使用しましょう。
(治療薬)
✅NSAIDS(ロキソニン・セレコックス・アスピリンなど)
✅アセトアミノフェン(妊娠中や軽度の頭痛)
✅筋弛緩剤(テルネリン・ミオナール・リンラキサーなど)
✅抗不安薬(デパス・リーゼ)
✅漢方薬(五苓散・葛根湯・釣藤散)
緊張性頭痛の第一選択では、NSAIDSが一般的で効果があります。
ただし、胃腸障害や腎障害のリスクがあるため、胃薬との併用が望ましいです。
アセトアミノフェン(カロナール)で十分に効果を得られる場合もあります。
特に、妊娠中や胃腸・腎障害がある場合には重宝される場合もあります。
NSAIDSに対し、末梢血管拡張作用が弱く、NSAIDSと比較して効果が弱いとされます。
また、長期投与に伴う肝機能障害に注意が必要です。また内服量により眠気のリスクがあります。
筋弛緩剤や抗不安薬は、筋肉緊張をほぐし血流促進効果を期待できるため、間接的に頭痛を軽減・消失する効果を得られます。
ただし、人によって眠気を生じる場合があり、勤務中には使用しづらい面もあります。
漢方薬も、慢性緊張性頭痛や軽度の頭痛・予兆期に効果があります。
効果に個人差があるものの、副作用のリスクが少ないため安全性は高いです。
まとめ

個人的には、薬剤の使用は即効性や満足度が高く、今でも使用しています。
ただ、安易に頻用していたため、薬物乱用頭痛になり、頭痛を繰り返す体質になっていました。
薬剤の使用は対処療法であり、根治療法にはなりません。副作用のリスクもあります。
個人的には、先ほども述べた通り、筋肉トレーニングが一番予防効果が高いです。
わたしは筋肉トレーニングのおかげで、緊張性頭痛にほとんどなりません。
患者の移乗や保清、シャワー介助などでも筋トレの効果を実感できており、非常に満足しています。
ぜひ皆さんも取り組んでみて下さい。
この記事が、緊張製頭痛に悩まされている方々に役立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひろくま(HIROKUMA)
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