病院で看護師が労働組合に入るのは必要??メリットとデメリットを徹底解説

看護役立ち情報

皆さん、こんにちは。

皆さんの病院では、労働組合はありますか??

はな
はな

労働組合って、具体的になにをやっているんだろう??組合って言われても、なにをやっているのかわからないです。

HIROKUMA
HIROKUMA

労働組合っていわれても、あまりピンと来ないよね~。わたしは以前の病院で、労働組合に加入を勧められた経験がありました。みんなも、労働組合の意義や役割を知って、加入する必要性があるかを判断できるように解説していくね。

病院によっては、入職したばかりの新人だけでなく、中途の方でも、上司や同僚から労働組合を勧められる可能性があります。

今回は、法学部の経験や社労士の友人の情報を踏まえて、看護師が労働組合に入る必要性について、メリットとデメリットを踏まえて加入する長所や短所を検証していきます。

労働組合の役割や意義

労働組合の役割や意義は、労働組合の加入者(組合員)の日常的な不満や苦情要望などを会社(病院)に伝え社風を改善しようとする組織です。

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また、職場のルールや賃金労働時間などの労働条件を改善しようと交渉してくれます。

労働組合の役割は多岐にわたり、パワハラやセクハラに対する不当な解雇やリストラなどを回避しようと働きかけてくれます。

労働組合の労働三権

労働組合が役割を全うするために必要な権利は憲法で保障され、代表的なものが労働三権です。

団体権労働者が労働組合を作る権利、労働組合に加入する権利
団体交渉権労働組合が雇用者側と労働条件を交渉し、文書などで交渉や取り決めできる権利
団体行動権会社と話し合いがまとまらない場合、仕事をせず抗議やストライキをする権利

正社員、契約社員、パートなどの雇用形態に関わらずすべての従業員に保障された権利です。

病院で労働組合に加入するメリット

①病院内で他部署の看護師以外にも、他職種の方々との交流が得られる

労働組合は、看護師以外に医師や他のコメディカルも組合員です。

労働組合に加入することで、他職種との方々との交流を得られます。

②組合員になることで出世(昇進)できる可能性がある

看護師や本部(事務)の管理職クラスが労働組合に入っていることが多く、病院の形態や交流次第で出世(昇進)につながる場合があります

市中病院では、看護師は労働組合に加入しているケースは少ないです。

個人病院や公立病院であれば、加入する恩恵を得られる可能性はあるかもしれません。

プライベートでそれなりの時間を取られる覚悟は必要ですが。

③パワハラやセクハラなどの相談窓口になりえる

パワハラやセクハラなどのハラスメントに対し、個人で病院内の相談窓口や管理職に相談や交渉するのは、特に新人では勇気がいるため難しい面もあります。

組合員であれば、定期的な交流会の際に、組合内の組合長に相談し、事態を改善するように交渉してくれる可能性があります。

労働組合は、会社(病院)に1つとは限らず、複数存在する可能性があります

その場合には、所属している人数や職種などを調べ、なるべく影響力のある組合を選択しましょう。

④恋人探しの場(出会いの場)になる可能性がある

看護師で学生時代に彼氏や彼女がいる方は良いですが、フリーの方では職業柄、職場に出会いのない場合には、セラピスト(療法士)や事務・総務などとの出会いの場になる可能性があります。

職場の出会いが嫌な方でも出会った異性の方に友人を紹介してもらえる可能性はあります。

病院で労働組合に加入するデメリット

①労働組合の会費を毎月支払う必要がある

労働組合では、一般的に毎月数百円から数千円の会費を支払っています。

いくら、労働組合が賃金交渉をしても、病院の収益は診療報酬で決定されており、ある程度収入の限界や見込み額は決まっています。

しかも、今のご時世、一部のコロナ需要で儲けている一部の病院を除き、ほとんどの病院では経営状態は厳しいです。

賞与や昇給もほとんどないなか会費に似合った成果があるとは限りません

また、病院では患者がいる事情から、ストライキ権を行使することは現実的に日本では厳しく、ストライキできない時点で、経営者から足元をみられています。

②労働組合の活動への参加義務がある

労働組合では、労働組合の活動に対して組合員は活動義務があります

なかには、昼休み中や仕事後、休日などに活動する場合もあります。

ただでさえ多忙で、休日でも勉強会や病棟会に参加しなければいけないなか、他に時間を取られるのはしんどい話です。

③労働組合によって力量の差が大きい

病院との労働条件の交渉は団体側の交渉者たちの力量が非常に大きいです。

なかには、一部の組合長が病院の上層部とウェットな関係性にある場合もあり、組合員の労働環境が改善するとは限りません。

また、看護師の場合、基本的に人事評価は部署の管理者の評価によって決定するため、組合の力で評価されません。

もし、職場の上司や先輩が加入している場合に、人間関係の構築や出世、よい評価などを得たい場合には加入するのもありです。

ただし、同じ組合員だからと対応が甘くなるかは別問題です。

性格的・仕事的に、先輩や上司から気に入られればうまくいくし、気に入られなければ、組合員かどうかは全く考慮されません。

④一度加入すると脱退しにくい

一度組合員になると、脱退するのはかなり勇気のいる作業です

病棟の先輩や上司などから勧められたのがきっかけの場合には、より相当の覚悟が必要になります。

⑤パワハラやセクハラに対する対応が妥協的

労働組合は、看護師や他職種の管理職クラスが在籍しており、横のつながりも広いです。

新人看護師1人が労働組合で不満や要求を訴えても、満足な結果を得られないことも多いです。

特に病院の労働組合は、交渉のみでストライキできないため、具体的な成果を期待するには労働局、労働基準監督署、社外ユニオン、弁護士の方が頼りになります

院内で相談するにしても、まずは院内のパワハラ相談窓口などに訴えるのが賢明です。

労働組合の横のつながりから、噂になったり密告される可能性があります。

その点、相談窓口では守秘義務があるので安心感は強いです。

看護師の労働組合に関するまとめ

一般企業のように、実力や成果次第で成果を出せる職種や会社でストライキも可能であれば、労働組合に加入して、組合費以上の労働条件の改善や報酬を得られる可能性があります。

実際、海外ではメジャーリーグなどでもストライキしていることは有名です。

しかし、日本の病院では賃金規定表がマニュアル化されており、経験年数や病院の業績に応じ、一律で昇給するのがほとんどです。

まして、病院の収入は診療報酬で定められてます。

たとえ組合の力を行使しても原資は限られており、患者を看護する立場上、ストライキもできません。

看護師が給与面を期待して組合に入るメリットは少ないでしょう。

もし、上司や先輩に労働組合を勧められたら、労働組合に入ることでの具体的なメリットと労働組合での具体的な実績や成果についてたずねましょう。

わたしの経験的に、福利厚生やレクレーション(飲み会やお茶会)、組合旅行などで勧誘されることが多いです。

個人的には、看護師のコネクション作りでの管理職を目指したり、看護師以外の交流の場つくり、友人、彼女や彼氏を作る出会いの場としてはありだと思います。

イケメンやホットな女性が在籍していた場合には、ぜひご検討してみてください(笑)。

また、看護師の待遇に関して活動実績がある労働組合であれば、加入するのはもちろんありです。

この記事を読んで、皆さんが労働組合に加入するかの判断材料になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

                                  ひろくま(HIROKUMA)

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